聴力が衰えた時に役立つ補聴器には、空気電池と呼ばれる特別な物が使われています。水銀タイプの電池よりコンパクトで軽くても、大きな容量を持っているのが特色です。何より肌へ直接触れる機器ですから、水銀をほぼ含まないといった安全性も大きな強みになっています。
一方、発電方式は水銀タイプと異なり、空気と反応して電気を生みます。そのため、空気穴をふさいでいるシールをはがしてから、機器にセットするのが一般的です。一旦シールをはがしますと、補聴器を使わなくても電力は消耗していきます。
そこで、もしもしばらく使用する予定がない時は、本体の電源を切るだけでなく、新品の時に貼付されていたように、再度シールでふさいでおくのもポイントです。また、保管する際は再びセットせず、本体から外した状態でケースに仕舞います。
そのことで本体内部が乾燥しやすくなり、コンディションの保持にも貢献します。ただし、取り外してシールを貼った場合でも、電気の消耗率はゼロになりませんので、一度使い始めた物はできるだけ早期に使った方が賢明です。そのことから、補聴器をコンスタントに使うためには、常に新品の電池をストックしておくことが欠かせません。